Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
四十
これに反していつも杖槍を肩から離さないところの米友が、今日は箱車を曳いての出立であるから、槍も、荷物も、車の片隅に置かれてある。一見すれば、道庵が米友の株を奪って杖槍を持つことになったようにも見えるが、よく見れば道庵のは杖槍ではなく、匙のついた青竹だということがよくわかります。
何故に道庵が、この際、恭しく奉書なんぞを畳み込み、匙のついた青竹なんぞを担ぎ出したのだか、米友としては、おまじないよりほかは考えることはできないが、では、何のために左様なおまじないをしなければならぬかということは、思案に能わないのです――ただ、そのうちには分ることがあるから深く気にかけるまでのことはないと、米友は、あきらめてしまっているばかりです。
四十
こうして、未明に名古屋城下を出立した道庵と米友。
城下を離るること約一里にして、枇杷島橋にさしかかる。
これは尾張の国第一の大橋、東に七十二間、西に二十七間の二つの橋を中島で支えている。
その大橋の半ば頃へ来た時分――まだ時刻は早過ぎるほど早いことですから、さしも頻繁な美濃廻りと東海、東山への咽喉首も、近く人馬は稀れに、遠く空気は澄みきっていたから、橋の上に立ちどまった道庵が、米友をさし招き、