Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

坂道を下りつくし、町の巷に出て小路の中に姿を没したと見えたが、その後は、どこをどうして徘徊うているか消息が分らない。

人間に自由を与えるべきものではないのです。自由は人間よりは豚に多く与えらるべきもので、一人の人間に自由を与えると、必ずその結果が他の人間の自由を迫害する結果となる。そのために、天が特に竜之助の如きから両眼の明を奪い、身体の健康を殺いでいるのに、そうでもしなければ、仮りにも、こんな人間を、この人間の共存共栄であるべき社会には生かしておけないはずなのに、それでも、なお不安なところから、お雪ちゃんという保護者をつけ、名も白骨という人間離れの地へ追いやって置いたのにかかわらず、その白骨の地を一歩離れて、この高山の町へ送り出したのが、そもそも運の尽きです。

飛騨の高山は、甲斐の甲府よりはいっそう山奥だとはいえ、一方より言えば、甲府よりはいっそう上方の都近いのです――来り遊ぶ人が、誰も飛騨の高山を※の地というものはなく、これに「小京都」の名を与えて、温柔の気分を歌わぬものはありません。

森春濤は曾てこういって「竹枝」をうたいました――

楼々姉妹、去つて花を看る