Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
曝し物は、官がわざわざ曝して、衆人の見るものに供するのだから、ただでさえ、物見高い江戸の、しかも、日本橋の辻に官設してあるのだから、見まいとしても、それを見ないで通ることを許されないようになっている。駕籠屋は、乗主に対する義務として、わざわざ注意して、頼みもしないのに進行を止めて、垂まで上げて見せようとする。それにぜひなく人垣の隙間から主膳が見ると、苦りきってしまいました。
生曝しの坊主が数珠つなぎになって曝されている。
八十二
それを見ると、苦りきった主膳は、いったん、舌打ちをしてみたが、何と思ったか、急に兎頭巾を取り出すと、それを自分の頭にすっぽりかぶって、
「坊主の生曝しは近ごろ珍だ」
と言って、乗物から、のそのそと出て来ました。
「御覧になりますかねえ」
駕籠屋どもは、公設の曝し物の前を乗打ちをさせては、乗主に申しわけがないというお義理から、ちょっと進行を止めてみたのが、乗主は意外にも、それに乗り気になって、のこのこと駕籠を出たものだから、少し案外に思っていると、主膳はズカズカと人混みの中へ行って、その坊主の生曝しを、兎頭巾の中からじっと見据えてしまいました。