Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

「面白いです。それが、あなた方をはじめ、みんな相当に一風流のある人だけが集まって来るような気配も面白いではありませんか。尤も、一風流でもなかった日には、雪の山坂を分けて、これまで来られるはずはございますまいが……」

こんなことを良斎と柳水とが語り合っている時に、浴室の戸がガタリとあいて、

「お早うございます」

「いや、これは宗舟画伯」

と、二人が新来の裸虫を歓迎しました、見ればこれは絵師の宗舟でした。

「両先生お揃いで……」

「いや、いい心持で今、歌と俳諧とを論じていたところです」

「どこを雪が降ると温泉にぬくもりながら、詩歌を論ずるなんぞは風流の至りです」

「それを今も言っていたところですよ」

「どうです、宗舟先生、この温泉気分は絵になりませんかな」

「ならないどころですか――絶好の画材ですよ」

「南画ですか」

「いや、南画とも違いますね」

「では、呉春張りの四条風にでも写しますかね」

「あれより、もう一層、軽いところがいいですね」

「では近代の鳥羽絵」

「ああなっても少しふざけ過ぎます、まあ、夜半亭と大雅堂の合の子といったようなところで、軽く刷いてみておりますがね」

「おやおや、もう制作におかかりですか」