Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
白雲といえども、こういうたぐいの品が、どのくらい、若い娘の心を躍らせるということを想像しないほどのぼんくらではない。
若い娘でなくとも、こういうものに愛着を感ずる女の心は、たしかに実験を味わっている。よし、自分は嫁いて納まり込んでしまったにしてからが、なかなか手放せないものだ。それを甘んじて、この若い娘さんのために割愛した伯母さんなり、姉さんなりの心意気も、嬉しいものではないか。ことによると、あの娘が、最近しかるべきところへお目出たい話がまとまった、そのお祝いとして、この品を、あの娘に譲ったというような次第ではないか――そうしてみると、その二つを、ムザムザと自分というものが出現したために、無にしてしまっている。
返す返すも、気の毒なことだ、罪なことをしてしまったわい、という詫び心が、ムラムラと白雲の頭に起る。
そこでまた、それというのも一つは、白雲が、自分というもののために、自分の女房と名のついた女が、さんざんの苦労をしつくし、最後に、その髪の飾りの物まで、惜しげもなく手放してくれた苦い経験を、思い出さないわけにはゆかなかったと見えます。
ほんとうに惜しげもなく――貧乏ということの犠牲のために、女が身の皮を剥いで尽してくれるその惜しげもない心づくしというものが、白雲だって、今までかなり身にこたえていない