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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

女もやっぱり年をとると、若い男を薬喰いにしたくなるものか知ら。してみると若い男たちは、また若い同士では食い足りないから、年上の水気たっぷりなのかなんかと、可愛がったり、可愛がられたりしてみたくなるものか知ら。宇津木様、あなたなんぞはどうですか、偽りのないところ、かけねのないところをお聞かせ下さいましな。若い者は若い者同士がいいか、それとも年増――お婆さん、イヤなおばさんみたようなものにも、浅公というのが生命を吸い取られるほど、いいところがあるものか知ら……ねえ、その辺の正直なところを聞かして頂戴よ――」

兵馬は呆れ果てて、この厚顔無恥なる女の底の知れない図々しい面を、ウンと睨みつけました。

神尾主膳の愛妾であったお絹という女も、かなりの淫婦には相違なかったが、こうまで図々しく、肉迫的ではなかった。

ことにこうまで露骨に出ながら、火鉢の傍に立膝の形で、股火にでもあたっているような、だらしない形――女というものはこうまで図々しくなれるものかと兵馬は憤然として、

「よろしい、あなたがお引取りなさらなければ、拙者の方で、この場を立退きます」

と言って、兵馬は刀を提げたまま、ついと立って、一方口から流れるように屏風の外へ、早くも障子をあけて廊下へ飛び出してしまいました。