Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
それはそれとして、ともかくもこうして国一つ越してしまった二人の悪縁はいったいこれからどうなるのだ、お蘭というぽっと出、この物語に於てはまだほんのぽっと出に過ぎない淫婦のこれらの運命は、自業自得というものでもあり、こんな女には、いっそ、これからの凄まじい世界を見せてやることが薬になるか、ならないか、それはわからないが、純な少女の空想に従って、白山の山高くも登るべかりし身が、こういう女を道しるべとして、山の飛騨の国をこれよりまたみずほの実る美濃の国に追い出され、またも涯りなく四通八達のところへ投げ出されねばならなくなった机竜之助というものの運命の悪戯のほども、いいかげんにしなければならぬ。
美濃の金山は、美濃とはいっても飛騨谷の一区劃で、それでまた飛騨とはおのずから天地を別にしているような世界であります。そこへ着いた前日に、果して黒川屋のおかみさんが予想した通りの雨でありました。
黒川屋の面や、本願寺高山御坊の名がきいて、ここの本陣で雨の日夜をしめやかな宿りについた二人はいかに。
お蘭はここに着いて、はじめて竜之助の目の見えない人であることを知りました。