Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

登様が笑いました

登様が笑いました

登様が御機嫌よく笑いました

わたしの踊りを見て笑いました

茂太郎はこう言って、今度は頭の上にのせておいた般若の面を顔へおろして、登の前へ出す。登がイヤイヤと言って泣き出しそうになる。

ああ、登様が泣きます

泣きます――

ではよしましょう

別のを踊りましょう

と口拍子で言いながら、般若の面を小脇に抱え直し、

「マドロスさん、ハーモニカを吹いて下さい、わたしが踊ります、でなければフリュートをつき合って下さい、越後獅子を踊りましょうか、さあ皆さん、越後獅子を踊りますよ」

ウスノロのマドロス君は、茂太郎に引廻されて、訓導の任をおっぽり出して、越後獅子を吹かせられることになり、甲板の前は大陽気です。

茂太郎独特の越後獅子と、怪しげなマドロス君の吹奏が終ると、今度は先生が一倍嬉しくなってしまい、笛をおっぽり出して、茂太郎の手をとり、ダンスをはじめてしまいました。

見物は大よろこびです。

お松も笑いながら見ていましたが、いいかげんにして、ひとり船首の方へ歩いて行きましたが、横振りを手すりにつかまって避けながら、いい気持で海を眺めながら、デッキを渡って来て見ると、そこに船長室が見えて、駒井が熱心に何か仕事をしているのが見られます。