Japanische Klassiker mit Furigana
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme
山角をめぐって少し往くと、山際に草葺のあばら舎がある。片山君等が最初に建てた小舎だが、便利のわるい為め見すてゝ川側に移ったそうな。何時の間にか※別橋に来た。先夜は可なりあるように思ったが、駅逓から十丁には過ぎぬ。聞けば、関牧場は西の方ニオトマムの辺から起って、斗満の谷を川と東へ下り、※別川クンボベツ川斗満川の相会する※別谷を東のトマリとして南に折れ、三川合して名をあらためて利別川の谷を下って上利別原野の一部に及び、云わば一大鎌状をなして、東西四里、南北一里余、三千余町歩、※別停車場及※別市街も其内にある。鉄道院では、池田駅高島駅等附近の農牧場所有者の姓氏を駅の名に附する先例により、今の停車場も関と命名すべく内意を示したが、関翁が辞して※別駅となったそうな。市街は見ず、橋から引返えす。帰路斗満橋上に立って、やゝ久しく水の流を眺める。此あたり川幅六七間もあろうか。※別橋から瞰むる※別川の川床荒れて水の濁れるに引易え、斗満川の水の清さ。一個々玉を欺く礫の上を琴の相の手弾く様な音立てゝ、金糸と閃めく日影紊して駛り行く水の清さは、まさしく溶けて流るゝ水晶である。