Japanische Klassiker mit Furigana
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みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme
秋の日落ち谷蒼々と暮るゝ夕、玉の様な川水を沸した湯に頸まで浸って、直ぐ傍を流るる川音を聴いて居ると、陶然として即身成仏の妙境に入って了う。
夜上利別のマッチ製軸所支配人久禰田孫兵衛君に面会。もと小学教師をした淡路の人、真面目な若者である。二里の余もある上利別から始終関翁の話を聞きに来るそうだ。
九月三十日。晴。雪のような朝霜。
最早斗満を去らねばならぬ日となった。
早朝関翁以下駅逓の人々に別を告げる。斗満橋を渡って、見かえると、谷を罩むる碧い朝霧の中に、関翁は此方に向い、杖の頭に両手を組んで其上に額を押付けて居られた。
※別で余作君に別れ、足寄駅で五郎君の勤務した郵便局を教えられ、高島駅で又一君に別れ、池田駅で旭川行の汽車に乗換え、帯広で貢君に別れ、余等は来た時の同行三人となって了った。汽車は西へ西へと走って、日の夕暮に十勝国境の白茅の山を石狩の方へと上った。此処の眺望は全国の線路に殆んど無比である。越し方を顧みれば、眼下に展開する十勝の大平野は、蒼茫として唯雲の如くまた海の如く、却て北東の方を望めば、黛色の連山波濤の如く起伏して居る。彼山々こそ北海道中心の大無人境を墻壁の如く取囲む山々である。