Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme
蓄音器
あゝ其青年士官――彼自身最早故山の墓になって居るのだ。
皆さっさと過ぎて行く。
「御徐に!」
斯く云いたい。
何故人生は斯うさっさと過ぎて往って了うのであろう?
(明治四十二年 一月二十二日)
蓄音器
あまり淋しいので、昔は嫌いなものゝ一にして居た蓄音器を買った。無喇叺の小さなもので、肉声をよく明瞭に伝える。呂昇、大隈、加賀、宝生、哥沢、追分、磯節、雑多なものが時々余等の耳に刹那の妙音を伝える。
あたりが静なので、戸をしめきっても、四方に余音が伝わる。蓄音器があると云う事を皆知って了うた。そこで正月には村の若者四十余名を招待して、蓄音器を興行した。次ぎには平生世話になる耶蘇教信者の家族を招待した。次ぎには畑仕事で始終厄介になる隣字の若者等を案内した。今夜は村の婦人連を招いた。生憎前日来の雨で、到底来者はあるまいと思うて居ると、それでも傘をさして夕刻から十数人の来客。
妻と鶴子と逗留中の娘とが席に出て取持つ。
余は母屋の炉を擁して、書を見ながら時々書院のさゞめきに耳傾ける。一曲終る毎に、入り乱れたほめ言葉が聞こえる。曲中ながら笑声が起る。二時間ばかりも過ぎた。