Japanische Klassiker mit Furigana
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どようふじん
土曜夫人
織田 作之助
Lesen Sie 土曜夫人 (どようふじん) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.903 Zeichen · 213 Bildschirme
と、言いながら、一日一日影うすく落ちぶれて行って、子分も投げキッスの泰助と原子爆弾の五六ちゃんの二人っきり、わけのわからぬキャッキャッ団を作って、
「――与太者はバクチで稼げばいいんだ」
マージャンクラブに出没していたが、大したカモも掛らず、宵を越す金も危なかった。が、それで満足していた。ボスとなった仲間への、ささやかな抗議であった。だから、酒を飲んでも、安いアルプ・ウイスキーしか飲まなかった。ところが、そのアルプ・ウイスキーがいけなかったのだ。
「アルプのおかげで、おれもひとの女房に手を出すようなへまをしたンだ」
と、銀ちゃんは、昨夜から自分のアパートへ来ている女のことを、ちらと想い出した。亭主の所から逃げて来たのだ。
「女という奴は……」
パイを揃えると、銀ちゃんはまずパイパン(白板)を捨てて、
「――済ました顔で、新聞雑誌読んでるが、バイキンみてえに食っついたら離れたがらねえ。パイパンみてえに捨てちゃえよ」
「じゃ、おれ拾うよ。パイパンおれの趣味だよ」
「ついでに、女も拾ってくれよ」
この時、電話のベルが鳴った。
五
ぎおん荘でございます――と、さっきの女が電話口に出た。