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Japanische Klassiker mit Furigana

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どようふじん

土曜夫人

織田 作之助

Lesen Sie 土曜夫人 (どようふじん) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.903 Zeichen · 213 Bildschirme

Aozora Bunko

四

これはと眼をつけた男が、まれに一人で来たかと思えば、ダンサーを待っている。

そう思えば、店がはやりながら、やはり寂しく、男は何人もつくり金も出来たが、打ち込んだ恋は結局ただ一度もせずに四十を越してしまった女のあせりを、わざとゆっくりした足取りで押えながら、階段を降り、自分の居間に戻って来ると浴衣がけの男が、寝そべったまま、

「おい、あの子今日はおれへんな。どないしたんや」

四

いきなりそう言ったのは、この田村へ女を連れずにやって来るたった一人の男――いいかえれば、貴子が田村の改造費の二百万円を借りた木文字章三だった。

木文字章三は、姓も変っているが、それ以上に風変りな男であった。彼は年中、

「俺は爪楊枝けずりの職人の息子だ」

と、昂然と言っていた。

卑賤に生れたが、それをかくそうとせず、卑屈な態度は少しもなかった。美貌だが、自分から女を口説こうとしなかった。

彼は北浜の株屋の店員だった頃から、貴子のバーの常連だった。ある時、女給が、

「くにの母さんの病気の見舞いに行くから……」

と、彼に旅費を無心した。彼は言われた額の二倍くれてやった。

ところが、その女給は見合いに帰ったのだと判ったが、章三は、