Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
の殿様の方へうつり、殿様をたよったり、また殿様のお力になって上げたり、それがまたこの子供さんたちの将来の教育のためなんぞにも、どのくらいいいか知れないと思います。七兵衛おじさんなぞは、大へん喜んでいて、もう自分も船住まいの身分になれるなんて言ってます。わたしも、話を聞いてみると、全くわたしたちの救いの神様のお船じゃないかとしか思われません。渡しに船と言います通り、わたしたちが、ともかく、今迄あんまり悪いことばかりはしていなかったおかげで、こんなしあわせが迎えに来てくれたんじゃないかと思います。なんにしても、駒井の殿様を真中にして、なんにも今までの約束や、窮屈のない船の世界が出来て、世界のどこへでも落着いて暮せようというのですから、こんな結構なことはありません。海の外によい土地があれば、そこへ落着いてもいいし、また帰りたければ、手前物の船でいつでも日本の国へ戻れるのですから、まるで、世界中を自分の家とするような生活じゃありませんか……」
お松が、お松としてはかなりハズンだ心持で言うのを、郁太郎を抱いた与八は、黙って物静かに聴いていたが、
「うむ、そうかな」