Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

「うむ」

「わたしは、あなたもお連れ申して行くように言いました、あなたとは言いませんけれども、一人二人お友達をつれて行くかも知れないがよろしうござんすか、と念を押しますと、さしつかえないと言いましたから、ぜひ、一緒にいらっしゃいまし」

「お前のおともをして行くのも、気が利かないなあ」

「そんな気取ったことをおっしゃるな、かえってお微行のようで、いいじゃありませんか」

「うむ、後学のためにひとつ、見て置いてもよかりそうだ」

「ぜひ、そうなさい……では、そのつもりで乗物を言いつけましょう」

「まあ――待ってくんねえ、お腹がすいたから、兵糧をつかってからのこと」

「やりやがる」とか、「待ってくんねえ」とかいうような言葉が、主膳の口から時々ころがり出すのは、氏より育ちのせいでしょう。

七十九

主膳とお絹とは、御飯を食べながら、しきりに異人館の話をしています。

話といっても、主膳は受身で、お絹だけが乗り気になって、珍しいものの数々を、ひとり合点の受売り話みたようなものです。

「それからねえ、異人にもずいぶん、別嬪がいますとさ」

「そうか」

「あなた、異人の別嬪さんを、ごらんになったことがありますか」