Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

「毛唐の女なんて、まだ見たことはない」

「ところがね、その異人館にはね、そこの大将の奥様で、素敵な異人の別嬪さんが来ているんですとさ」

「うむ」

「それに、女中たちも、異人国からなかなかすぐったのを連れて来ているそうですよ」

「毛唐の女にも、別嬪と不別嬪の区別があるのかなあ、髪の毛が赤くって、眼の玉の碧い奴にも、美と不美とがあるのか知らん」

「そりゃ、ありますともね、そうして、その異人館の奥さんが別嬪の上に、異人館の主人がまたいい男なんですって」

「毛唐の女に、美人と不美人がある以上は、男にも、やっぱり好い男と、悪い男との区別があるだろう」

「ありますともね。そうして二人とも、大へん仲がよくってお世辞がよく、日本の言葉が少しはわかるんですって。そうして御亭主の方が、ワタクシ奥サン美人アリマス――なんて言うと、奥さんの方が負けずに、ワタクシ旦那異国一番イイ男、なんて、手ばなしでやるもんですから、それが異人だけに愛嬌になって、大へんな人気だそうです」

「毛唐にも、相当に洒落者があるのだなあ」

「あなたはそう毛唐毛唐とおっしゃるけれど……あなたばかりではない、日本の人はみんな毛唐毛唐って、人間じゃないように言うけれど、つきあってみると、どうして異人の方が、よっぽど日本人より捌けていて、物のわかったところもあれば、人情も深いところ