Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
「旦那様――」
「よろしい、貴様たちは、もう勝手に帰れ」
「築地の方は、どういたしましょう」
「少し寄り道をして行くから、貴様たちはこれで帰れ」
主膳は、相当の賃金を与えて、乗物をかえしてしまいました。
そうして、人立ちの中へ分け入り、自棄になって、思い入りこの曝し物を見ている。
都合、五人の坊主が、杭に縛りつけられて、筵の上に引据えられて、縦横無尽の曝し物になっている。
その背後には高札があって、何故にこの坊主共が、こうして生曝しにされていなければならないかの理由が記してある。それを読むまでもなく、神尾主膳は、
「千隆寺の坊主共だな」
千隆寺の坊主というのは、根岸の自分たちのつい近所にいて、立川流とかなんとかいって、子を産ませるお呪いをする山師坊主の群れだ。しかもその親玉の敏外という奴は、自分の昔馴染の友達であった。だが、ここには、その親玉の坊主はいない。その取巻や下っ端、現に自分のところへ、親玉を置いてた時分に、よく秘密の使者にやって来た若いのも、現在ここにいる。
「見られた醜態じゃねえな」
と主膳が、自分の古傷を、自分で発いて興がるような心持で、その坊主共の面を、いちいち頭巾の中から見据えていました。