Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

そのうちに、人だかりの中から、

「なあんだ、なまぐさ坊主のくせに、いやに好い男でいやがらあ、向うにいるあの坊主なんざあ、羽左衛門そっくりだぜ、大方坊主と見せて、蔭間でもかせいでいたんだろう」

という職人の悪口が、主膳の耳にとまりました。

「蔭間だ、蔭間だ、坊主抱いて寝りゃめっちゃくちゃに可愛い、どこが尻やら、ドタマやら」

この声で、人だかりがドッと笑いました。

八十三

幾時の後、吉町の金筒という茶屋の一間で、酔眼を朦朧とさせている神尾主膳を見る。

次の間には、抜からぬ面で御機嫌をうかがっている野だいこの金公を見る。

「金助、おれは何を見ても聞いても、このごろはさっぱり面白くないんだ」

と主膳が言う。金助ベタリと額を一つ叩いて、

「頼もしうござんせんな、御前なんぞはまだ、勘平さんの頭を二つか三つというところでげしょう、三十九じゃもの花じゃもの、まだまだ花なら蕾というところでいらっしゃいます、それに何ぞや、この世が面白くないなんて、心細いことを御意あそばすようでは、金助如きは、世間が狭くなって、もう一寸たりとも、お膝元が歩けません、いざ改めてお発し下さいませ、行道先達、ヨイショ」