Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
袖附のところから見ると、腋の下の肉附がやっぱり肥え太って白く、肉の発達を示している。
厄介千万な低能め――と呆れ返っていた主膳の眼が、その白い太った肉附の一部を見せられると、俄かにその三つの眼が、あわただしく瞬きをしました。書道を楽しんでいた時の眼の色ではない、無邪気だと苦り切った迷惑千万の色でもないのです――よく現われたところの貪婪なる染汚の色が、三つの眼いっぱいに漲って来たのです。そうして、年に増して全体に成人しきっている小娘の肉体の張り切った曲線を、衣服の上から透して見るのみならず、その張り切った肉体が呼吸でむくむくと動き、その中の一片、襟足だの、腋の下だのが外れて、惜気もなく投げ出されてあるのを、食い入るように見つめてしまいました。
「あら、いやだ」
その時、低能娘が、ちょっと首をあげて主膳の面を仰ぎ、ながし目に見て睨むような眼つきをしました。
主膳は、今、ほとんど自分のしたことを忘れたように無言でしたが、実はその指先でこの低能娘の腋の下を、ちょっと突いてみたのです。それは本能的でありました。いたずらをするつもりでも、からかってやるつもりでもなく、主膳としては、そのハミ出した肉の一片が、硬いか、やわらかいかを試みてみなければ、この食指が承知しないような慾求に駆られたものですから、全く本能的に、指先