Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

「先生、わたしが稼ぎました、生れ落ちてから、今日という今日はじめて、自分の腕でお宝を儲けることができました。これはそのままじゃおけません、わたしはこれを神棚へ捧げます、そうしてこれから買物に出かけます、小豆の御飯を炊いて、お頭附きでお祝いをしましょう。わたしの稼いだお金で買ってあげなければならない。ですから、忙しいけれども、わたしこれから町へ出てまいりますわ、そうしてこれで小豆とお頭附きと、そのほかに買えるだけのものを買ってまいります。あなたのためにばかりじゃありません、わたしも自分のために、自分のお宝で買いたいものがありますもの」

と言って、お雪ちゃんは竜之助の枕許で喜びました。

「ねえ、先生、おとなしく待っていて下さい、わたしが、わたしの儲けたお金で、あなたを喜ばせるおみやげを買って来てあげますから、ほんの少しの間、おとなしく待っていらっしゃい……」

お雪は、竜之助に頬ずりをしないばかりにして出て行きました。

竜之助も、それを拒む由はないが、喜んで出て行ったお雪のあとに、一抹の淋しいものの漂うのに堪えられない気持がしました。

二十八

ちょうどその日、代官の屋敷では新お代官の胡見沢が、愛妾のお蘭の方と雪見の宴を催しておりました。