Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
一番、軽い意味でおどかしてやろうとたくらんだらしく、屏風の蔭、炬燵の後ろにひそみ隠れていて、主が帰って度を失う呼吸が少しばかり見てやりたいという気持になったのでしょう。
政どんはこうして、炬燵の中にまるくなっているうち、やがてうとうとと眠気を催してきたのは、金屏風の視覚から来る快感と、炬燵の中の程よい炭火から起る温覚とが、知らず識らず、昨日来の商売疲れを揉みほごして行ったものと見えます。
あっ! と、この甘睡の落ちはなが、何かの力によって支えられたと覚った時に、政公はうしろから押しかぶさる圧覚を感じて、さてはと醒めようとした時は遅いのでした。自分の首は白い蛇のような人間の腕で、うしろからしっかりと抱え込まれていることをさとりました。
「あ! お雪ちゃん、じょ、じょ、ごじょ……」
と言っただけで、あとは言えないのです。
おそらくこの男は、後ろから巻きついた白い蛇のような人間の腕が、あまり白過ぎたものだから、これはお雪ちゃんの手でなければならぬと見たのでしょう。
自分がうたたねに落ちかけている時に、不意に立戻ったお雪ちゃんは、こっちのおどかしの裏をかいて、あべこべに自分をおどかしにおいでなすったものと、目の醒めた瞬間にはそう感じたが、次の瞬間に於て、その白い蛇のようにからみついた人間の腕というものの、吸い着いた