Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
「海の広さは、陸地のおおよそ何倍ぐらいあるのでございます」
「それは三倍以上あります」
「それでは、この海いっぱいになって、海の洪水が出て来た時は、陸地がみんな沈んでしまいはしないでしょうか」
「いや、そんな心配はありません」
「でも、陸地の河という河は、みんな海に出るのではございませんか、それが世界中に雨が降りつづいた時なんぞは、いつ海がいっぱいになるかわかりません」
「いや、川は溢れるということがあるが、海には溢れるということはないのです。水という水がみんな海へ集まるにしても、またこの広い海の表を、この太陽が絶えず照らして、水を蒸発させてしまいます。つまり、あの洗濯物を竿にかけて置くと、いつのまにか水気がなくなってしまいましょう、あの通り、この太陽の光が海の表から絶えず水を吸いあげていますから、決して海は溢れるということはありません」
「では、その吸い上げた海の水分はどうなりますか」
「それはまた雲となり、霧となり、雨となって、下に落ちて海へ戻って来ます。つまり、そういうふうにして循環しているから、海が溢れて、陸地が沈んでしまうなんていうことはない」
「よくしたものでございますねえ」