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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

薩賊、長奸というような言葉を絶えず口にする。とにもかくにも、薩長あたりが中心となって、末勢の徳川を圧迫する、そこで天下は二分する、二分して関ヶ原以前の状態にもどる、秀吉と信長以前の状態に一度逆転すると見ている。やがてまた群雄割拠の世になるかどうか知れないが、東西二大勢力が出来て、当分はこれが相争うのだ。その時の用意として、自分は、東北の海岸の地形や要害を見て廻っている。

というような議論が風発するのを、田山白雲が聞いていると、こいつがいよいよ容易ならぬ男であることを感ずる。

勤王とか、佐幕とかいう名目だけでは片づけられない、米沢というだけに、北方に嵎を負うて信長を畏怖させていた上杉謙信の血が、多少ともこの男の脈管に流れているのではないか、とさえ思わせられる。

白雲も、当世流行の勤王家や、佐幕党に、かなり眉唾物の多いことを知っている。

藩としてもずいぶんあやふやものの多いことを知っている。

たとえば、ある藩では、あらかじめ藩中へ、勤王と、佐幕とのなれあい勢力を二つこしらえて置いて、万一天下が勤王方に帰した時は、藩中の勤王党の方を押立てて、弊藩はかくの如く最初から勤王党でござると言い、もしまた当分徳川で落着くことになれば、当藩はなんじょう無二の幕府方、その忠義心かくの如し……と、おのおのこしらえ置きの覚え