Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

でも、なにも皆さんのために、あとを濁して来たというわけではないから、申しわけをしさえすれば、話はわかってもらえる。

あの冬籠りの人たちは、いずれも一風変った人たちではあったけれども、なかでも北原さんがいちばん気軽で、わたしとは気が合っていた。口は悪いけれども、全く親切気のあった人。

あの北原さんに便りをしてみようかしら……近くの他人といえば、あの人よりほかはない。

甲州までは大へんな道のり、白骨はほんの十里内外――久助さんに、面をかぶってひとつ白骨へ行ってもらおう、そうして北原さんに事情を打明ければ、この急場を凌ぐに最もよい知恵を貸して下さるに相違ない――そうだ、では北原さんに手紙を書きましょう。

お雪ちゃんは、こんな気持になって、明日、お寺へ落着いたなら、真先に北原さんへ手紙を書こうと決心し、それから、

「先生、こんなことなら、あなたを白骨にお置き申した方がようござんしたねえ」

と、所在なさそうな、転寝の竜之助を見て、なぐさめの言葉をかけました。

「こんな世話場も、面白いものだ」

「ほんとうに、思いがけない世話場を出してしまいました、これも、あのイヤなおばさんの祟りかも知れません」