Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

「それが親分、困ったことになってしまいました。なにぶん入られたのは六軒とも大きい家ばかりで、盗られた金も少なくない上、昨夜はとうとう人まで害めるようなことになったのでございます」

「ほう、それは大変」

「井筒屋の旦那が、折悪しく目を覚して、縁側まで出たところを、脇差で袈裟掛に斬られたのだそうでございます」

「フム」

「そうでなくてさえ、石原のも年を取ったとか何とか、世間ではうるさく言いますし、お上の方でもこの間から、何かとやかましくおっしゃいます。石原の利助が、五十近くなって、十手捕縄を召上げられるような事があっては、世間へ合せる顔もないと言って、夜の目も寝ずに飛廻りましたが、今度ばかりは何としても手掛りがありません。あの負けん気の父が、すっかり気を腐らして、三日前からとうとう寝込んでしまうような始末でございます」

「それは気の毒な」

「今日も、平常お世話になっている、井筒屋の旦那が殺されたというのに、行ってみることも出来ません。子分衆に任せて、一人で気を揉んでおりますが、御存じの通り、身内にもあまり役に立つのもありませんので、はたで見ている私の方が気が詰まるようでございます」