Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme
利助はこんな事を言って、後は、お静の手料理で酒になりました。
*
「親分、あっしには腑に落ちない事だらけだ、利助親分に手柄をさせた心持はまあ判るが、どうしてあの曲者がお紺の家に居ると解ったんです。後学のために教えておくんなさい」
とガラッ八は、利助の帰って行く姿を見送りながら、平次に向いました。
「何でもないよ、六軒の雨戸を調べると、あとの五軒は、いかにも狸囃子に合せて、半刻も一刻もかかって引き切ったように、鋸目が細かくなっているが、お紺の家の雨戸だけは、鋸目が荒くて、一気に引っ切ったことが判ったんだ」
「なるほど」
「五軒も六軒も荒らした曲者が、物持で通ったお紺の家へ入らないのはおかしいと思われるから、自分の家へも入ったように、嘉七とお紺が細工をしたんだよ」
平次の観察は精緻を極めます。
「ところで、大法寺の経蔵でやった馬鹿囃子が、どうしてあんなに近くなったり、遠くなったり、東に聞えたり、西に聞えたりしたでしょう」
とガラッ八。
「尤もな疑いだが、太鼓は風呂敷を被せると音が鈍くなって遠くの方で叩くように聞えるし、笛は上手になると、強くも弱くも自由に吹けるだろう」