Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

「からかっちゃいけません」

「ところでどうした」

「長崎町の大野屋に和蘭物がいろいろありましたよ。金銀細工物、羅紗、ビードロ、それから見たこともねえ飾りや織物――、いっそみんな買い占めるような顔をして、手付が五両」

「呆れた野郎だ、手付を置いただけで身上がみんなになったろう」

「和蘭カルタの事を切出すと、心当りがあるから、明日になったらもう一度来て貰いたい、今晩中には手に入れておく、もっとも禁制品だから、五両より安くはむつかしいという話で、それは構わないが、明日また大野屋へ行くとなると、五両の手付を置いた品をみんな引取らなきゃなりません、金高にして、ざっと七八十両がものはありますぜ」

「心配するな、どうせ半分は抜け荷だ、俺が行っていいようにしてやる。ところで今晩は命がけの仕事をするんだが、付き合ってくれるかい、八」

「へッ、付き合ってくれるかい――は水臭いね、親分の前だが、憚りながら命には糸目をつけねえ」

「豪儀だね、もっとも、金には糸目をつけたくも、御同様百も持っちゃいめえ」

「違えねえ」

気が揃った二人、それから仕度をして、薄暗くなる頃から長崎町、川口町一帯を張りました。