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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

「どうしたらいいでしょうね、親分さん。あの百二十両を奪られてしまっては、私はもう明日から暮しようがありません」

女隠居は命に別条のないことをはっきり意識すると、次第に盗まれた百二十両が惜しくなったものらしく、頼み少ない姿で、悲歎にくれるのでした。

「泥棒はきっと捉まえてやる、――もう少し落着いて、俺の言うことを聴いてくれ」

「…………」

「泥棒の足を見なかったかい、何を履いていたか」

「跣足でしたよ。もっとも懐へ草履か雪駄を入れているのがチラと見えましたが」

「八、聞いたか、泥棒は履物を懐中へ入れていたとよ。以前は泥の付いた履物のまま、畳の上も蒲団の上も履み荒らした泥棒が、この間から馬鹿にお行儀のよくなったのに、手前も気が付くだろう」

「そういえばそうですね」

八五郎は一応うなずきました。が、それはどんな意味のあることか解りそうもありません。

「ここでも梯子は使わなかったようだな。ところで、お婆さん、外に気の付いたことは?」

平次はまだこの女隠居から引出せそうな気がしたのです。

「頭巾の下から、切り揃えた毛が少しはみ出していたようですよ」

「何? 頭巾の下から、切り揃えた毛? さア大変だ、八?」