Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme
四
下で落着いて一パイやるから、そっとお勢を呼んでくれ――とおっしゃいましたが、お勢を呼ぶ前にあの騒ぎで――」
「板倉屋の旦那と、白旗直八とは、仲が良くなかったという話もあるが」
平次の問は次第に突っ込みます。
「勘当された札旦那の次男を、義理に絡んで引取ったのですが、用心棒とも朋輩ともつかず伴れて歩きました――」
「いずれ面白くない事があったとすれば、鞘当筋だろう」
「ヘエ――、どちらも若くて男がよくて、お金のあるのと、腕の立つのと、我儘なのと、少し悪党がったのですから、女は迷いますよ」
喜兵衛は当らず触らずの事を言いますが、伴三郎と殺された直八の間が、案外世間で見るように無事なものでなかったことは事実のようです。
四
妓どもは大小こき交ぜて、吹き溜りの落椿のように、広間の隅っこに額を突き合せ、疑いと悩みと不安とにさいなまれた眼を見張っておりました。
「お勢、――お前の知ってるだけを、みんな話してくれ。隠したり、庇ったりすると、白旗直八は浮び切れないよ」
銭形平次は、隣の部屋に一人ずつ呼んで人と人との関係やら、宵からの馬鹿遊びの始末を訊いております。
「親分、これでみんなですよ。