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Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme

Aozora Bunko

殊に老人のあるお家では是非肉挽器械を買って老人向の肉料理を拵えなければなりませんね。老人は身体を養うために沢山の滋養分を取らなければなりませんが歯の悪いため硬い物は禁物ですし、何の肉でも細かくして食べさせるのに限りますね。二、三円の器械一つで老人や子供が毎日何ほどのお蔭を蒙りましょう。私は世間の人が五円の蝙蝠傘を買うよりそれは三円の品で済ませて台所道具を買った方が徳用だろうと存じます。今の人はどうも外見という方へ無駄な金銭を費って実用という方へは大層倹約するように思えますね」と華族の姫君も実用の何物たるを知れり。お登和嬢よりも中川がこの意見に賛成し「いかにもその通り、今の人は多く実用と無用の区別を知りません。譬えば私なぞは僅な収入の内でも台所の諸道具を揃えて衛生的な料理を食べたいと思いますからその方へ入費が掛って下駄とか帽子というようなものに無駄な贅沢は出来ません。下駄なぞは何時でも台湾桐の平下駄へ小倉の鼻緒をすげて代金十八銭と極まっています。車へ乗るより歩行する方が好きですから外の人より余計に下駄を減らしても一年に六足買えば沢山です。六足で一円八銭、それが先ず一年間の下駄の予算です。