Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme
第二百二十九 ソフレー
私はどうしても食物に無頓着だと自慢する心が分りません。食物には無頓着で、足へは二円も三円もする畳付の駒下駄を穿いて用もないのに手車で飛歩くのは何の目的でしょう。今の世の人を評しますと下駄と帽子と身体を搬ぶ事は身分不相応に贅沢で、食物は身分不相応に粗末のようです」玉江嬢「全くその通りに違いありません。今のプデンなんぞは老人でなくとも病人に食べさせたらさぞ悦びましょう。しかし胃の拡張症なんぞにお粥のようなねばったものは悪いと伺いましたがどういうものでしょう」お登和嬢「そういう人には先ずお米をよく炒ってそれから牛乳でお粥に炊くのがいいのです。大抵な病人は普通のお粥でも炒米の方がお腹へ障りません。そういう事は一家の妻君が是非とも心得ておかなければならん事です」と嬢もまた相応に議論あり。
第二百二十九 ソフレー
料理談の面白さに玉江嬢は殆ど帰る事をも忘れたり「先生、先刻お話しになったチースは大層消化を助けて身体の薬りだと聞いてはいますがまだ世間の人は一向その食べ方を知らないようです。バターを美味いという人でもチースは御免だという方が多うございます。私は世間の人にチースの食べ方を勧めたいと思いますがまだ外にお料理法がございましょうか」