Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme

Aozora Bunko

第二百十七 ソーダ松魚

これは極くサッパリしたソースです」玉江嬢「色々な拵え方がありますね。マイナイソースや外のソースを一々拵らえるのは大層面倒のようにいう人がありますけれども畢竟馴れないから面倒に思うので、日本料理の胡麻汚しだの白和えなんぞを拵えると同じようなものですね。少し馴れれば造作もありませんのにただ面倒だろうと思って拵えない人がありますが、そういう人は料理を研究しようという心がないのですね。私は先日ヘットの事を伺って外の人に話しましたら自分で拵えるのはどうすると聞かれました。おついでにお教えなすって下さい」

第二百十七 ソーダ松魚

限りなき質問をお登和嬢は更に蒼蠅しとも思わず「ヘットをお家でお拵えになるのは造作もありません。牛の生脂即ちケンネ脂という処を買って細かく截ってそのまま鍋へ入れて少しの水を加えてよく煮ます。それを水嚢で漉しておけばそれが純粋のヘットです。モー一層美味いヘットを拵えるには今の生脂の刻んだのへ少し塩を振りかけておいて広い鍋へ沢山湯を沸かして人参と玉葱を入れて今の脂を五、六時間湯煮ると脂が溶けて浮きます。それを漉して冷まして固まった時掬い取れば上等のヘットになりますからフライなんぞにはちょいとバターの代りになります。