Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme
第二百二十七 日中の芝居
○チースは黴の生じやすきものにて外国人はその黴あるものを珍重するなり。黴あるものはその上皮を削去りて料理に用ゆべし。
第二百二十七 日中の芝居
玉江嬢「ですが先生、世間の婦人たちは今までの習慣として極く手軽な惣菜料理をちょこちょこと拵える癖がありますから上等の家庭料理を長くかかって拵えると申すと、オヤオヤ一つ物を拵えるのに三、四時間もかかるのですかと驚いてしまってなかなか試す気になりません。私がお友達に料理の話をしても誰でも手軽なお料理はありませんかと直ぐ言い出します。手軽で美味しくって直段の安いものというのが大抵な人の注文です。これは誠に困ったものですね」お登和嬢「それは何処でもその通りです、つまり毎度お話し申すように我邦の人が手足の労を厭って胃腸の労を厭わないからそうなるのです。本来からいえば手軽く胃腸で吸収される料理を捜さなければなりません。我邦の婦人は無益な遊び事にかかると時間の長いのや直段の高いのを少しも厭いません。朝っから芝居へ出かけてあの空気の腐敗した中に一日辛抱して怪し気な弁当を食べて高い代価を払って平気でいます。西洋には日中開場する芝居はありません。