Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme
第百八十五 鮎の味
詮ずる処、過去の経歴は未来の保証となすに足らず、過去の善行は未来の覚悟となすに足らず、女が良夫を択ぶには過去を問うと同時に未来の覚悟如何に重きを置かなければなりません。自分にもその覚悟があって配偶者にもその覚悟のある人物を択んだらば男も女も自ら幸福の運命を作る事が出来ましょう」と中川の意見もまた一種の風変り。
第百八十五 鮎の味
あまり話しのむずかしきに玉江嬢は遂に要領を得ず「中川さん、なるほどおっしゃる通りには違いありませんが今の世中でどういう風にしたらその事が出来ましょう」中川「それは色々な方法もありますが誰でもその心掛でいれば自然と好い方法を案出する事も出来ましょう。殊に貴嬢のお家なんぞは社会の上流に立って如何なる人物とも御交際が出来ますから阿父様のお心掛次第で貴嬢のために如何なる上等のお婿さんをも択り出す事が出来ます。何でもなるたけ大勢の候補者を聚めてなるたけ緩々一粒択りにしたらきっと無類上等のお婿さんが出て来ますよ、アハハ私も阿父様にこの話しを申上げておきたいと思います。それについて私は先日のお礼に一度阿父様をここへお招き申して手料理を差上げたいと存じますがこんな家へでもおいで下さいましょうか」