Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme
第百九十六 鶏の買入
玉江嬢「ハイ私もどうか雛を孵化してみたいものですね」父の子爵も黙っていられず「早速買って試してみましょう。この雛料理を食べるだけでもどんなに美味いか知れません」と家庭の仕事には追々新しき風味あり。
第百九十六 鶏の買入
雛鳥の話に連れて玉江嬢はフト胸に浮びし事あり「中川さん、私どもでは死んだ鶏を買うと気味が悪うございますから折々下男を飼禽場へ遣って生きた鶏を買わせて料理に使いますがそれでも滅多に肉の柔い美味い鶏がありません、どういうものでございましょうか」と家庭料理に心を用ゆればかかる事にも注意せざるべからず。中川は好くこそ気が付かれたりと頷きて「それは鶏の選び方を知らんからでしょう。鶏肉は若い鶏でなければ肉も柔く味も良いという訳に参りませんが、三百五十目以内ならば雄の方が良いのです。それより大きいのは雌に限ります。よく一口に雌が良いと申しますけれども雛の内は雄の方が料理用に適します。委しく申すと同じ鶏の中に肉用鶏の種類が沢山あって一々選ぶのは面倒ですけれども素人の心得ておくべき事は何でも足の黄い鶏ならば必ず肉の味が良いのです。黄色の深いほど上等です。