Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme

Aozora Bunko

第二百十九 下駄と帽子

第二百十九 下駄と帽子

料理談の長きに広海子爵も閉口しけん「玉江や、モーいい加減にしないか。あまり遅くなるからお暇をしよう」と娘を促せども娘は料理に熱心とて容易に動かず「阿父様、モー少しお待ち遊ばして下さい。まだ二つ三つ先生に伺いたい事がございますから。先生、ロールパンと申すのはどうして拵えます」お登和嬢「ロールパンはメリケン粉を大匙十二杯に焼粉を小匙一杯と混ぜて篩っておいて、別に玉子三つとバター大匙一杯と砂糖大匙一杯と塩を小匙に軽く一杯との割合でよくよく掻き廻しておいて、篩った粉を入れて捏ねて固ければ牛乳で少し緩めて小さくちぎって掌でグルグルと細長くちょうど親指位の太さに円めて、上へ玉子の黄身を塗ってテンピで十分間も焼くと膨れてちょうどいい形になります。これは上等の料理でパン代りに使うのです」と懇に説明して倦む事なし。玉江嬢もまた料理の稽古に飽く事を知らず「先生、牛肉や鳥の肉は肉挽器械で細かくしたのを戴きますと口へ入って直ぐ溶けるような気がしてお腹の心持が大層よろしゅうございます。それに外の物と混ぜますから牛肉なんぞは匂いも消えますし、今まで一度も牛肉を食べなかったという人に食べさせても大概美味いといって戴きます。