Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme
一人前に二つずつ位生レモンか橙酢かあるいは柚でもかけて出しますとなかなか結構です。これが二十銭位もかかりましょう。第三番目が赤茄子の詰物でチキンシタフトマトと申します。先ず若い雄鶏の二百五十目位なものを買ってその肉を肉挽器械で挽けば上等ですし、器械がなければ細かく叩いてその中へ大きな玉葱を一つ位山葵卸しで擦り卸して、パンの一片を水で絞って揉み込んで、バター中匙一杯を加えて塩胡椒で味を付けてよく攪き混ぜておきます。別に生の赤茄子の中位な処、即ち一斤に五つ位なのを買って熱湯をかけて皮を剥いて真中を括り抜きます。その中へ今拵えた鳥の肉を詰めて上へパン粉をパラパラとかけてバターを少しばかり載せてブリキ皿へ並べたものをテンピへ入れて火を強くして十五分間位焼きます。これはなかなか洒落たお料理で美味うございます。もしや暑い日で暖い料理を好まなければ今の鳥をロース焼にしておいて肉を細かくして林檎の小さく切ったのか胡瓜かパセリーかと混ぜて、御存知のマイナイスソースで和えて生の赤茄子へ詰めてそのまま出してもようございます。これが十人前で五十五銭位かかりましょう。マイナイスで和えるとモー少し余計にかかります。