Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme
まして人の口へ入れる食物の材料を買う時にはなお厳重に調べなければなりません。料理法に一番大切な事は原料を択ぶのです。同じ直段の物を買っても撰らび方によって大層な違いがあります。譬えば同じ鶏を買うにも朝買ったのと夕方買ったのとは大層重量が違うようなものです」玉江「オヤ朝と晩で重量が違いますか」中川「大層な違いです。鶏は決して夕方買うものではありません。朝早く六時頃に買う者です。朝は食物を食べないから三百五十目といっても肉や骨の重量ですけれども夕方になると鶏が腹一杯食物を食べます。大きな鶏は平均一日に白米ならば二合食べますが白米二合で八十目あります。その上に水を沢山飲みますから糞になるのを差引いても朝と晩で百目近く違います。しかし白米を餌に遣るものは滅多にありません。大概フスマや糠ですから三合以上食べます。だから朝五百目かかる鳥なら晩には六百目かかります。三、四百目の鳥でも朝と晩とで七、八十目違います。それも普通の場合だけです。イザこの鶏をツブシ鳥に売ろうと思うと跡はどうでも構わんから鳥屋の人が鶏の口を手で割て砂をドシドシ押し込んで水を無闇に飲ませます。