Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme
第二百三 料理見物
子爵「それもそうです。しかし娘さんの方は料理に熱心だから随分沢山来ましょうが独身の男子は多く食物問題に無頓着でな、なかなかそういう会へ出て来ますまい」中川「出て来ないような男子は無論婿の候補者とするに足りません。何となれば食物は人生の大本であるから我が心身を養って天下に大事業を成さんとするほどの者は何より先に食物問題を研究して我が身体を大切にしなければなりません。自分の身体さえ大切にしないような男子を婿にしたらどうして妻君の身体を大切にしてくれましょう。食物に無頓着な男子は人の良人たるべき第一の資格がないのですからそんな人物は来なくても構いません」と相も変らず極端説。子爵打笑い「それはチト過激ですね」中川「アハハ今の男子にそういっては無理でしょう。けれどもこれから先の男子はその位の心掛がなければなりません。自分の身を大切に思ったらその身を養う食物ほど大切なものはないでありませんか」
第二百三 料理見物
中川の名案は忽まち子爵に採用せられたり「中川さん、その家庭料理研究会は早速我輩の家で実行致しましょう。しかし少々困る事があります。あの通り狭い台所だから公開して来客に見せる事が出来ません。