Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme
メリケン粉もない焼粉もない玉子廻しもないという処でも出来ます。先七、八寸の玉子焼鍋が一つあるとしましょう。もっとも蓋がなければいけませんがブリキの板を二枚位累ねて蓋の代りにしても出来ます。七、八寸の鍋なら玉子三つの割で五、六寸なら二つでようございます。その玉子を深い大きな丼鉢へ割って玉子一つに中位な匙一杯の割で白砂糖を入れて黄身も白身も砂糖も一緒にして茶筅かササラで攪き廻しますが茶筅よりも竹のササラがよし、細い箸を五、六本手に持って攪き廻してよいのです。この攪き廻し方が充分骨の折れるもので五十分位手の痛くなるまで攪き廻していないと固い泡が立ちません。最初の内は柔い大きな泡がブツブツ立って来ます。中頃は大きな泡が段々小さくなって小さい泡ばかりになります。この時でも最初玉子を入れた時より分量が二倍位に殖えています。しかしまだそんな事では泡の手始めでこれから根気好くいつまでも攪き廻していると小さい泡が段々細かい泡に変化します。攪き廻す時右へ廻したり左へ廻したりしてはいけません。一方へばかり廻していないと泡がよく出来ません。泡が極く細かになったのをまた根気好く攪き廻すとドロドロしたものになります。