Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme

Aozora Bunko

少し慣れるとその匂い塩梅で出来加減が分りますが匂いがしてまた二、三分過ぎた時分半紙を一枚手に持っていて、外の空気の入らないようにそうっと少しばかり玉子焼鍋の蓋を持上げて覗くと膨らんだ様子が分ります。その時手速くその半紙を蓋の間へ挿し込みます。こうすると出来た時上面が焦げません。それから下の火を少しほじって上の火を少し強くして五分間から六、七分間焼いて今度は蓋を明けて極く細い箸をカステラの中央へズブリと通して抜いて見て何も着いて来なければ出来上ったのです。生々しいネバったものが着いて来てはまだ出来ないのです。もしもカステラが膨れないで中央が凹んで餅のように固くなったなら火が強過ぎて膨らまないのですし、ニチャニチャして乾かないのは火が弱過ぎてよく焼けないのです。最初は火加減がなかなかむずかしいようですけれども二、三度試験してみると段々上手に出来ます。砂糖の入れ方や粉の入れ方も二、三度遣っている内にちょうどいいという処が分って来ます。そんな面倒な事は出来ないと最初から試験しない人は勿論駄目ですし、一度遣って出来損くなうととても駄目だと打捨るようでは決して料理法を覚える事が出来ません。