Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme

Aozora Bunko

日本は人間の手で打たれず、自然の手でたたかれました。「誰か父の懲らしめざる子あらんや」と云う筆法から云えば、災禍の受け様にも日本は天の愛子であります。ところで此愛子の若いことがまた夥しい。強そうな事を言うて居て、まさかの時は腰がぬけます。真闇に逆上します。鮮人騒ぎは如何でした? 私共の村でもやはり騒ぎました。けたたましく警鐘が鳴り、「来たぞゥ」と壮丁の呼ぶ声も胸を轟かします。隣字の烏山では到頭労働に行く途中の鮮人を三名殺してしまいました。済まぬ事羞かしい事です。

斯様な中にもうれしい事はやはりありました。粕谷の人々が相談して、九月の六日に水瓜、玉蜀黍、茄子、夏大根、馬鈴薯などを牛車十一台に満載して、東京へお見舞をしました。村の青年達がきりっとした装をして左腕に一様に赤い布を巻き、牛車毎に「千歳村青年会粕谷支部」と書いた紙札を押立て、世話方数名附添うて、朝早く粕谷から練り出した時、私は思わず青年会の万歳を三唱しました。慰問隊は専ら麹町区に活動して、先方の青年団の協力の下に、水瓜を截り、馬鈴薯をつかみ、手ずから罹災の人々に頒ち、玄米と味噌で五日過した人々を「生き返える」