Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme
いつも莞爾々々して、亡くなる前日まで縄を綯うたりせっせと働いて居ました。入棺前、別れに往って見ると、死顔もにこやかに、生涯労働した手は節くれ立って土まみれのまま合掌して居ました。これは代田街道側の墓地に葬られました。
それから与右衛門さんとこのお婆さん、「信心なんかしませんや」と言うて居たお婆さんも亡くなりました。根気のよいお婆さんで、私も妻も毎々話しこまれて弱ったものです。居なくなって、淋しくなりました。「否と云へど強ふるしひのがしひがたり、ちかごろ聞かずてわれ恋ひにけり」と万葉の歌人が曰うた通りです。私共が外遊から帰ると、お婆さんは「四国西国しなすったってねえ」と感にたえたように妻に云うて居ましたが、今は彼女自身遠く旅立ってしまいました。彼女は文ちゃんの爺さんが葬られて居る北の小さな墓地に葬られました。其処にはお婆さんには孫、与右衛門さんには嗣子であったきつい気の忠さん、海軍の機関兵にとられ、肺病になって死んだ忠さんも葬られて居ます。
草履作りが名人の莞爾々々した橋本のお爺さん、お婆さん、其隣の大尽の杉林のお婆さん、亡くなった人人も二三に止まりません。