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Japanische Klassiker mit Furigana

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みみずのたわこと

みみずのたはこと

徳冨 健次郎

Lesen Sie みみずのたはこと (みみずのたわこと) von 徳冨 健次郎 (とくとみけんじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 265.437 Zeichen · 530 Bildschirme

Aozora Bunko

心ある西洋人は何と見るだろう乎。

京都、奈良、伊勢、出来ることなら須磨明石舞子をかけて、永久日本の美的博物館たらしむ可きで、其処に煙突の一本も能う可くば設けたくないものである。再び得難い天然を破壊し、失い易き歴史の跡を一掃して、其結果に得る所は何であろう乎。殺風景なる境と人と、荒寥たる趣味の燃え屑を残すに過ぎないのではあるまい乎。

日本国は譬えば主人が無くて雇人が乱暴する家の様だ。邦家千年の為にはかる主脳と云うものがあるならば、斯様な馬鹿げた仕打はせまい。余は日本を愛するが故に、日本が無趣味の邦となり果つるを好まぬ。余は京畿を愛する故に、所謂文明に乱暴されつゝある京畿を見るのが苦痛である。

義仲寺

三井寺で弁慶の力餅を食って、湖上の風光を眺める。何と云っても琵琶湖は好い。

「彼が叡山です。彼が比良です。彼処に斯う少し湖水に出っぱった所に青黒いものが見えましょう――彼が唐崎の松です」

余は腰かけを離れて同行の姉妹に指した。時計を見れば、最早二時過ぎて居る。唐崎の松を遠見で済まして、三井寺を下り、埠頭から石山行の小蒸汽に乗った。

丁度八年前の此月である。