Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
どようふじん
土曜夫人
織田 作之助
Lesen Sie 土曜夫人 (どようふじん) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 106.903 Zeichen · 213 Bildschirme
「ほう……? 大したキャッキャッだね」
と、京吉は思わず微笑して、
「――どこまで、つけたんだ……?」
「ここで言えないわよ。兄ちゃん」
鮮かな東京弁だった。ははあんと、京吉は上唇の裏に舌を当てて、
「じゃ、そいつ、セントルイスにいるのか」
「うん……? ――うん!」
ちょっとセントルイスの中を見渡してから、うなずいたにちがいない――その仕草が想像されて、京吉はこの瞬間ほど娘がいとしくなったことはなかった。
「――だから、兄ちゃん、早く来てよ」
「よっしゃ」
「ハバア、ハバアよ」
「オー・ケーッてばさ。あはは……」
と、笑った機嫌で、
「――お前何て名だっけ……?」
「あたい……?」
びっくりしたようにきき返したのは、子供心に名前をきかれたという意外な喜びにどきんとするくらいだったのか、
「――兄ちゃん、あたい、カラ子!」
と、しっとり、答えた声は、もう女の声だった。そんな息使いだった。京吉がもとの席に戻って来ると、グッドモーニングの銀ちゃんはなぜか重く沈んでいた。
「お待たせ!」
その回も京吉が上って、そのイーチャンが終った。
「しかし、二千すったよ。金はセントルイスで払う。