Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
ことを思ってみたり、美人から抱きつかれて、それを枯木寒巌とかなんとか言って、このなまぐさ坊主め、と追ん出されてしまったことを考える。
突いていいのか、ひっぱり込んでいいのか、実際、禅だの、心法だのということを少し学んでいたために、かえってそれに迷う。
果して、隔ての襖が細目に開く。
ぜひなく兵馬は、ムックリと起き直って、蒲団の上に端坐しながら枕元の燈火を掻き立てました。
兵馬が燈心を掻き立てた途端のこと、その行燈の下から、ぬっと這い寄った人の面、それとぴったり面を合わせた兵馬が、
「あ!」
と言いました。驚いたのは兵馬のみではなく、その行燈の下から這い寄った面の主も、同じように吃驚して、
「いけねえ!」
途端に早くも兵馬は、この者の利腕を取ろうとして、案外にもそれが、フワリとして手答えのないのに、ハッとしました。
これは双方の思惑違い、勘違いでした。
兵馬が行燈の下から見た面は、予想していたような人ではなく、全く見なれない月代のならずものめいた、色の生っ白い奴! その色の生っ白い小粋がった方が認めたのは、やっぱり案外な若い男の侍でしたから、双方とも一時全く当てが外れて、度を失ったものです。