Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
提灯か、松明か知らないが、おのおの小さな火の子を手にして、多くの人数が、崩れ出したことはたしかです。
そうして、見ているうちに、右の火の子が、四方へ散り乱れたけれども、やがてそれがほぼ一つになって、長蛇のような形で、こちらへ向いて来ることもたしかです。
茂太郎は、今それを怖れ出しました。
とにかく、一目散に、番所まで逃げ込むことが急務だと考えたものですから、また、息せき切って砂の海岸を真一文字に、遠見の番所まで走せ戻ったものです。
番所まで一目散に走りつくと共に茂太郎は、まずこのことを、誰に向って語ろうかと案じわずらいました。
駒井の殿様に申し上げるのが本当だろうけれども、殿様はまだ、マドロス君を許しておられないのだ。田山先生はいない、金椎君は話したって無益、どっちみち、お嬢様に話してみてからの上……そのお嬢様という人は、いま眠っているに違いないから、それを起すのも気の毒だ。
そこで、茂太郎はまず、小使部屋へ飛び込んだ。見ると、そこの炉辺に、思いがけない人が一人いるのを認めました。
キャンドルを入れた行燈が明るく、炉中の火も賑やかに燃え、大鉄瓶の湯もチンチンと沸いて、いずれも気持よく室中の気分が熟している中に、炉を前にして、お膳を置き、傾けつくしたと見える徳利を一本飾りこみ、悠然として、お茶漬を掻きこん