Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
方ノ責ナリ、ヨツテ近日中、汝トソノ一味ノ者ニ向ツテ天誅ヲ加ヘ、世ノミセシメトナスベシ、覚悟セヨ」
こういう文句が、かなり達筆に認められてあるのを、駒井は読み且つ見せて、七兵衛に向って言いました、
「ごらんなさい、文章は体をなさないものだが、文字は、なかなかよく書いてあります、この辺の浦の漁師たちなどに書ける文字ではないのです」
「神主様かなにか、お書きになったのでございますか」
「神主様と限ったものではあるまいが、こういう思想を煽って、無智の人民をけしかける者が志士といって、今の世には到るところに充満している」
「怪しからんことじゃありませんか、そんな奴をひとつ、御退治なすっちゃあ、いかがでございますか」
「しかし、それがまあ、今の世の一般の空気になっているのだから、逆らわないがよかろうと思う」
「でも、そんなわからず屋のおどかしに怖れてばかりいては、つけ上るようなことはございますまいか、一つ、御威光を見せておやりなすっちゃいかがですか」
七兵衛は、駒井の言うことを歯痒いように思います。
こういう場合にこそ、空でもなんでもいいから、大筒の一発もブッ放して見せてやれ、彼等のコケおどしは、一たまりもあるまいと思われるのに、目を驚かすばかりの精鋭な、船も、武器も持っておりながら、みすみすこんな威嚇に屈服して争わない駒井の