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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

「土を噛んだ首は、きっと祟るもので、浅右衛門なんぞもそれだけは、首供養をするそうだが、そのお呪いとしては、その場で、男ならば左の足、女ならば右の足を、十文字に切って置きさえすればよい……」

そのうちに、後ろから無理に割込んで、群集の見物のうちに頓狂な声で、こんなに叫ぶものがありました、

「おや、こりゃ、新お代官様の首じゃござらねえかしら」

「えッ」

「わしも、さっきからそう思って見とったところでがんすが……」

「わしも、そう思って見ていたところでがんすが、それを言っちゃ悪かんベエと……」

「わしも……」

「やあ、してみりゃ、これはお代官様の首かも知れねえでがんすぞ」

「まさか――でござんすめえ」

「お代官様の首じゃござるめえ」

最初から、同様な重大の疑念を持っていたものが、ひとり口火を切ると、一時に雷同してきたような形勢があります。知れる限りの誰も彼もが、これをお代官の首と思わぬものはないらしい。

だが、そう断定して、万一間違った日には……

その時です、橋桁でも落ちたかと思われる動揺があって、

「控えろ、控えろ、そのお首にさわることはならんぞ」

「滅多な流言を申し触れるものは、捕縛いたすぞよ」