Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
そこで、よそながら、機械の仕上りを心待ちに待っていたものですが、その当りをつけた相手に無断で出発されてしまったのだから、あいた口が塞がらないのです。
だが、相手が相手だから、腹を立てても始まらない。
そのうち、ある人がお角さんに向って、このごろ武芸十八般がやって来て、富士見ヶ原で興行をする当てが外れ、トヤについて困っているから、あれを救う意味に於て、お角さんに一肌ぬいでもらえまいかと交渉を持ち込んだ者があったけれども、お角さんは鼻の先であしらいました、
「ヨタ者なんぞを相手にしなくても、お角さんには仕事があり過ぎて困ってるんだよ」
そうこうしている間に、お角さんも、名古屋の空気の大体も、芸事の分野なんぞも、あらましのみ込んで、相当の腹案も出来たけれど、何をいうにも今回の旅は遊覧が名であって、実地は視察の予定に過ぎないし、それに思いがけずお銀様というもののお守役を仰せつかって、それより以上に名古屋でも膝を乗出すわけにはゆかず、また、名古屋を中に置いて事を為さんとすれば、どうしても上方を見て来ないことには、東西をひっくるめての大芝居は打てないわけですから――万事は帰りとして、さあ、もうこの辺で一応金の鯱へもお暇乞いをした方がよかろうという気になったのは、一つは道庵先生に先を越されたその羽風にも煽られたのでしょ